No.427 市橋安治 初期の版画 1973 - '76  銅版画 & シルクスクリーン  '19.07.06/Sat. - 20/Sat.

(2019年6月25日 急逝)

(下のメッセージは5月に小誌ラビスタの編集の際に寄せられたものです。再発した肺癌に2000ccのバイクを手放す決意をして戻るときの心境です。ソフィア ローレンがロシアから戻るときの車窓のひまわりが浮かんでいたのではないでしょうか。それでもまさか自分の個展を展示することが出来ないなどとはみじんも思わなかったでしょう。)

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 「とうとう その日がやって来ました。

体力と運動能力の衰えを感じ、16才の時から50年以上、僕の相棒だったオートバイ。

大きな事故を起こす前に思い切って 降りる決心をしました。

 愛車をバイク店に置いて、電車に乗って帰る時、窓のそとにはひ・ま・わ・り・畑はなかったけれど、頭の中にあの映画ひまわりのテーマ曲が流れ、不覚にも涙してしまいました。

 −—−さよならだけが 人生さ……。−—−」 市橋


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「異邦人」  39.5x29cm 1973    Ed.25


1971年(22才)スペインヘ渡りプラド美術館でゴヤの版画との出会い、そしてクエンカ・抽象美術館でのアントニオ サウラ、その他の多くの出会いが初期の作品を決定づけました。

 感動を受け独学で学び帰国する'76年暮れまで絵画と共に版画制作を行いました。

帰国時に版と共に持ち帰った版画(当時刷ったもの)を今回展示いたします。

銅版画24点、シルクスクリーン8点合計32点が並びます。

A氏より「.....案内状の銅版画の作品に青春期特有な鋭角な魂が震えるような作品に心奪われました。.....」

 どうぞ若き日の感動を受け止めて下さい。




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