2020.07.04/Sa.〜18/Sa. Closed Sunday & Monday
「昨年夏、NGOの仕事で、20年振りにインドを訪れました。急成長をとげるインドですが、私達の行く所は、20年前とほぼ同じ。そんな中で、逞しく生きている人達に、何とも言えぬ安堵感を抱きました。
最終目的地のダージリンは、標高2134m。雨季で美しく連なる山脈は、見えるはずもなし。ところが、到着翌日の朝、雲間から突然に一瞬だけ、世界第3の高峰カンチェンジュンガが、姿を現しました。透き通るような薄いブルーの雪山が悠然と輝くその姿は、美し過ぎて自分の感覚が追いついて行かない程でした。
うっとりするのも束の間、直ぐに分厚い雲が現れ、まるで舞台の幕が降りるかのように、さあっと姿を消しました。
そんなダージリンの雄大な自然は、人間には常に平等であり、人はただ自然の流れにまかせるだけ。一瞬たりとも形を留めることなく、流れ過ぎて行く霧の風景を眺めていると、私も自然の一部となって息ずいているような感覚に捉われました。」 荻野佐和子
◎ 動画<OutermostNAGOYA「荻野佐和子展」>へ
「Darjiling 20-D-1」 20 x 40cm 紙にドローイング
「Darjiling 20-L-2 60 x 40cm リトグラフ Ed.7
左:「Darjiling 20-O-2」 S4号 油彩
右:「Darjiling 20-O-3」 S4号 油彩
「父からの伝言 20-O-1」 S4号 油彩
「giallo な毎日」 F50号 油彩
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