「森の記憶 kiri 20-1」 42 x 50cm ed.30 木版凹版、落葉の紙に雁皮刷り、金箔
「何か目に見えないもののエネルギーを感じると不安になってきます。その見えないエネルギーを無視してしまいたくなります。言葉にならないものや、説明できないものの存在は、信じることができなくて、大事なものを蔑ろにしてしまうこともあります。どうでしょうか?
二年前のことです。私は人に牙をむいた異常気象を目の当たりしました。私の表現したかった森や,雨の象(かたち)はそこには無く,説明をも拒む見えないエネルギーを感じました。
森に降り続く雨…水を蓄える自然…生命を生み出し,育む水…それらは言葉を発することはなく、悠久の昔から静かに存在してきました。その存在はゆったりとした時の流れの中でエネルギーを保っているのでした。
私の作品の前で,落葉の紙や,木の肌の痕跡から発せられるエネルギーを受取ってもらえたら幸いです。そこには、恵みの雨、育む雨が,降っていてほしい…。」
左:「雨・三様 20-2」
「雨・三様 20-2」 60 x 90cm Ed.20 2020制作 銅版、落葉の紙に雁皮刷り
左:「森の記憶 noibara 20-6」50 x 42cm Ed.3 2020制作 木版、落葉の紙に雁皮刷り
中:「森の記憶 kiri 20-1」42 x 50cm Ed.3 2018制作 木版、落葉の紙に雁皮刷り
右:「森の記憶 shii 20-4」50 x 42cm Ed.3 2020制作 木版、落葉の紙に雁皮刷り
左:「森の記憶 karamatsu 18-27」 14.5 x 17.5cm Ed.20 2018制作
銅版、落葉の紙に雁皮刷り
「森の記憶 noibara 20-7」 50 x 42cm Ed.3 2020制作 木版、落葉の紙に雁皮刷り
「森の記憶 noibara 20-7」 部分
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