「今から15年程前、瀬戸市の海上の森で 小さな陶片を拾った。
丁寧にロクロ成形され 内外にうっすらと釉のかかった薄手の碗のかけらです。
こんな山中で、未だ誰も試みなかった施釉陶に挑戦した陶工に心がときめいたのを思い出します。
けものが通る程の細い道、時折木の葉を揺らす風の音、チッチッとさえずる声に耳を傾けながら喉を潤す。
クモの巣と枝を払いよけて、河野せせらぎを遡行する。
小さな落ちこみは流れを分けて、うずを巻いて広がり消える。
せせらぎは音と光と風をつれて目の前をすぎてゆく。 (坪井)」
左:「a tale of spirits - yoshidagawa 2020」 42 x 36.5cm 銅版画 Ed.20
中:「本宮山・精霊 2020」 60 x 45cm 銅版画 Ed.10
右:「a tale of spirits - 5 2020」 45 x 60cm 銅版画 Ed.20
「a tale of spirits - 1s 2020」 22 x 30cm ドローイング(パステル)
「a tale of spirits - 3s 2020」 22 x 30cm ドローイング(パステル)
「a tale of spirits - 4 2020」 45 x 60cm ドローイング
「a tale of spirits - 4s 2020」 30 x 22cm ドローイング
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