No.408 荻野佐和子 展 2018. 2.24/土~3.10/土

~リトグラフ、ドローイング & 油彩画~ 

「ゆめむし」

夏に母がいなくなって、現実を受け入れられないまま秋が来た。

風に揺れる細い草の先端に母を感じ、それを作品にした。

雪の中にひっそりと残る枯草も描いてみた。

何枚も描くうち、2本の長い草が寄り添う形と、

母の節くれだった手の合掌する形と重なった。

私は、自分の絵の中にやっと、母の存在を感じた。

春が来て、若草に止ま るてんとう虫を見つけ、そっと手に取った。

母は、てんとう虫が大好きだったから。

そして、その上をゆったりと舞う蝶を見て、

母が、私を見ていると思った。

荘子の胡蝶の夢の話がよぎった。

蝶になった母から、今の自分を見ることを考えてみた。

季節が幾度も変わり、いつの間にか、私は、

母の視座で自然を見つめるようになった。

(荻野) 


荻野佐和子

  • 1961 愛知県北設楽郡生まれ
  • 1988 名古屋芸術大学美術学部洋画家卒業
  • 1994~1995  名古屋市文化振興事業団主催・海外研修(イタリア)
  • 1991~1997  名古屋芸術大学版画コース非常勤講師

{個展}

  • ラブコレクションギャラリー(名古屋)1988,89,90,91,93,
  • ギャラリー・サンセリテ(豊橋)1989,90,92,96,99,03,08,11
  • ギャラリー・A・C・S(名古屋)1992,96,98,00,05,10,18
  • なびす画廊(東京)1994
  • プロムナード・ギャラリー(名古屋)1995
  • アカデミー・オブ・ファインアーツ(インド・カルカッタ)1997
  • ギャラリー・掌(名古屋)1997
  • ギャラリー・HIRAWATA(藤沢)2004        
  • ギャラリー・アート・ロベ (東京)2009
  • スカイワードあさひ(尾張旭市) 20012

{グループ展}  

  • 1988 春陽展春陽会賞受賞(東京都美術館)
  • 1999 文化庁現代美術選抜展(神奈川・岡山・沖縄・豊橋)
  • 1990 国際版画展(ピアツエンツア・イタリア)
  • 1994 存在する絵画(名古屋市民ギャラリー)
  • 1999 景をめぐる五感のかたち(名古屋市民ギャラー)
  • 2001 版画再考(文房堂ギャラリー・東京)   
  • 2003 ファソン ジャポン03-04展(la galerie / フランス)     
  • 2004,6,11,12, CWAJ現代版画展(アメリカンクラブ・東京) 
  • 2006 版画の展望 (桜ヶ丘ミュージアム/豊川)
  • 2008 International Workshop in Remisen(ブランデ /デンマーク)
  • 2010 International Workshop of Visual Arts in Mariano(マリアノボ/ポーランド) 
  • 2012 とよかわの美術家たち(桜ヶ丘ミュージアム/豊川)
  • 2016 Lighter but Heavier展(gallery branka/名古屋)
  • 2017 Light on paper (身内文化センター/名古屋)
  • 2018 Lighter but Heavier展(KOBE STUDIO Y3/神戸)

「ゆめむし 17-D-4 」 12x18cm ドローイング 2018

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Gallery A・C・S

ようこそアートの森 ギャラリーA・C・Sへ 山に木を植える男の話があります。コンクリートの白い街に、月に1本づつ木を植えるように、 心のオアシスになるすばらしい作品の展覧会を開いていきたいと願っています。ぜひお運びください。