'25.5.17/Sa. ~ 31/Sa.
ただいま準備中 しばらくお待ちください。
学生の頃から、奥三河の実家周辺の自然をテーマにずっと制作しています。
現場でスケッチしていると、突然カモシカが現れたり、猿の一家が1列に並んで私の前を通り過ぎたり、鹿の角が落ちていたり、時には、小動物の死体も見たりと、サプライズがあります。
枯れ枝に春の日差しが注いでる様に亡き母の気配を感じたり、柏の木の下で父から聞いた話を思い出したり、季節の移ろいの中で、子供時代の記憶にすっぽり戻れるのも楽しみの一つです。
アトリエに戻り、スケッチを元にまずはドローイングをします。なるべく、説明的で具体的にならないように、現場で得たインスピレーションを大事にします。水彩絵の具のにじみやリトグラフの偶然性、油絵具の塗り重ねや削りからしか出ない風合いなどは、私の無意識の部分から生まれる物で、新しい気づきがあり、そこに魅力を感じます。
そこから、描いたり削ったり、意識化した自分と無意識の部分の格闘が始まり、行き詰まって落ち込み、そしてまた気を取り直して描くうちに「できた!」という瞬間が来ます。
無意識の自分を引っ張りだして、新たな風景に満足する‥そんな所に制作することの愉悦を感じて続けているのかも知れません。 ( 荻野)
0コメント